great兄やん

ジョン・ウィック:コンセクエンスのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

5.0
【一言で言うと】
「“報い”からの解放」

[あらすじ]
裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。しかし主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる...。

気が狂うほど面白かった。間違いなく今年度暫定ベストであり、全シリーズ、いや、全アクション映画の中でも最高濃度のアクションを目の当たりにしたような気がする。まさしく“過剰摂取”も甚だしい一本の映画から摂取するアクション量とは思えないレベルの物量攻撃に図らずも“オーバードーズ”を引き起こしそうになりましたね(・・;)

公開日が決定された時から今日まで死ぬほど待ち焦がれていた今作ですが、そんな上がりまくった期待を軽く越える出来栄えにただただ恍惚の表情を浮かべるばかりでした😌...

とにかくアクションがヤバい。マジでイカれてるとしか言えんわあんなの笑。169分ある上映時間のうちおよそ3分の2をアクションで占めるという脳筋っぷりには笑うしかなかったですし、もはや贅沢の域を軽く限界突破しまくったアクションの応酬はまるで“ビュッフェ”のような豪華さ。
銃はもちろん刀に車、そして犬にヌンチャクなど、まるで“お前らこれが好きだろ!!”と言わんばかりに見せ場を大量にブチ込んでおり、特に個人的にお気に入りなのが焼夷弾でバカスカ撃ちまくるシーン。あそこの俯瞰ショットといいメチャクチャセンスが冴え渡ってて鳥肌立ったし、あらゆるストレスや鬱憤があのシーンで綺麗さっぱり消し去ってしまうような爽快感を味わえましたね...

それになんと言っても今回の目玉でもある真田広之とドニー・イェンの共演がマジで最高すぎて脳汁ドバドバ出た笑。
ドニー・イェンの盲目の殺し屋はまさに『ローグワン』のチアルードでありながら座頭市のような激渋&スタイリッシュなキャラが最高だったし、それに加えて真田広之の迫真の殺陣を観れるという幸せ…いやマジで、この最強と最強のコラボレーションを実現させたキャスティング担当者を俺はメチャクチャ褒め称えたい。一度は見たかった“ドリームマッチ”を見事実現してくれてマジ感謝です!!!😆😆😆

とにかく死闘に次ぐ死闘の連続に無条件でアドレナリンが大放出させられる、最後までチョコたっぷりなトッポもビックリなアクションへの満足感に大興奮する超絶怒涛の大傑作でした!!!!

シリーズ最終章でありながらラストはどうカタを付けるのか…という結末部分もかなり気になっていましたが、ある意味アッサリした後味で締めくくるのがなんともこのシリーズらしい引き際だったし、シリーズ一番の過酷な展開でありながらもユーモアとシリアスの安定感をバランス良く保持した部分に多大なる今シリーズにかける“意義”というのを感じました🤔...

“復讐”にて甦り、そして逃走と死闘の果てにジョン・ウィックは“平穏”を掴む事ができるのか、それとも“報復”の坩堝に囚われるのか…高校生の頃にシリーズ第1作目を観て以来虜になった私めですが、まさかここまで長く続く作品になるとは思ってもいなかったし、その期待を遥かに越える今作は是非とも映画館の大スクリーンで観て欲しいですね〜😌...え、ツッコミ所が余りにも多すぎて傑作とは言い難い?んなもん気にすんな!!はっ倒すぞ!!(理不尽)