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ザ・ファイブ・ブラッズのwoosのレビュー・感想・評価

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
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Netflixにて字幕版を鑑賞。
テーマ「What's going on?」

[全体として]
とうとうスパイク・リーの新作までNetflixで観られる時代になってしまったのか。インタビューを調べてみると、Netflixしかお金出してくれなかったみたいだけど、内容が今のアメリカで起こっているタイムリーな話題過ぎてビビる。スパイク・リーはスピってる。
語り口は正にスパイク・リーっぽい語り方で、差別や分断の問題をベトナム帰還兵の登場人物の口を使ってブチまけている。
ここに来てまたキャリアの全盛期が復活したと思われるのは、きっと『Do the right thing』を作ったときと何も状況が変わっていないからじゃないだろうか?
地獄の黙示録のオマージュ的なカットもあるが、意味は全く違う。

[良かったところ]
この映画を観て「他国の事」だと見過ごすことは簡単だが、日本でも差別は全然あるし、自分もそうならない様にしないといけないと改めて思わせてくれる映画だった。
情報の波が沢山押し寄せてきて溺れそうになるが、ずっと引き込まれた状態で全く飽きさせない。
父と子の話もあったが、マーヴィン・ゲイの「What's Going On」が劇中いろんな意味で使われていて、楽しいシーンもあれば悲しく切ないシーンもあって、こんな使い方はフレッシュだった。(マーヴィン・ゲイは父親に殺されているということもあって意味深)

[気になったところ]
いつもだけど情報多いなー

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本当は劇場で観たかったけど、今の時期に観る価値があるんじゃないでしょうか?
オススメです。
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