ラピュタ阿佐ヶ谷 新東宝ピンク・ラストショーでトークとともに鑑賞。
製作タイトルは「戦いの鐘は黄昏に鳴る」、らしい。
ファン・フィクションのお手本の様な、自分が愛するジャンルを、作品を愛するが故に完成されたピンク映画版「スケバン刑事」。
オリジナル音源を使うという飛び道具と主演の橋本杏子の危うげな可憐さが炸裂し、ピンク映画の枠を超えていく。（同時期に作ってる）
共演の田口あゆみさんによると「クリームの様なスケバン」というナベの指示があったとの事で、それがそのままナベシネマの通底するテーマなのである。可愛いが正義。主人公麻宮未来（サキではない）の武器がけん玉、肩にインコを乗せた悪役の蛍雪二朗さん、ガジェット的な面白さとセックスが融合している。名器養成ギブスとか、こういう事ができる面白さがピンクなのだ。
※ビデオタイトルは『スケパン刑事 かわいい名器』だった。
実際の話、主演は大滝かつ美だったそうだが、撮影直前で所謂「飛んだ」為、急きょ橋本杏子にお鉢が回ってきて大正解だった、とい一本。
（大滝かつ美はナベのミューズだったそうだ）
