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アオラレのuneoのネタバレレビュー・内容・結末

アオラレ(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

公開前から「アオリ運転の最終形態」とかよくわからないコピーで煽ってて、ネタでしかないと思ってた作品。
観てみたら思いの外酷くて、笑える要素がほぼなかった。
名もなき男が、おそらく元妻とその再婚相手を殺害し放火する冒頭からして要らないし、さらにデカくなったラッセル・クロウがマチズモ然とし過ぎてて、どう考えても彼が悪でしかなく(自分が弱者=被害者意識が強いところも典型的)、翻弄される主人公親子が不憫でしかない。どこに潜んでるかわからない、隣に居るかもしれないアイツみたいなサイコ野郎に、ビクビクしながら生活しなきゃいけないなんて間違った世の中だし、ラストでクラクション鳴らさないのが正解みたいな教訓は寧ろ避けるべきじゃなかったのかな。
また、殺し方も残酷で(巻き込まれて死んでしまうひとたちも酷かった)注意が必要なレベルだと思うけど。
序盤でカットの繋がりが雑なのも気になったし、男の行動原理には疑問しか浮かばなくて疲れた。
ちなみに原題は「UNHINGED(不安定な)」で、男に寄り添ってる印象で、どうなの?とは思うから、あの変な邦題で正解かもしれない。
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