劇場版『ポケットモンスター』シリーズ8作目
数百年前に大きな戦争から世界を救った「波導の勇者アーロン」の伝説があるロータの町にやって来たサトシたち。伝説のアーロンを称えるオルドラン城の祭りで行われたバトル大会で優勝したサトシは、アーロンの残した杖に封じられていたポケモン・ルカリオに出会う。更に幻のポケモンミュウが、相棒のピカチュウをさらい「世界のはじまりの樹」に消えてしまった。ミュウの目的とは？そして、ルカリオを封印したアーロンの真意とは果たして何なのかという物語。
冒頭のオルドラン城のバトル大会で流れる『バトルフロンティア』の曲が映像にマッチしててめちゃくちゃ好き！
今作は「ポケモンと人間の絆」をテーマにした作品で、波動の勇者アーロンとルカリオの絆や、サトシとピカチュウの絆について描かれている。
これまでは伝説や幻のポケモンをメインに描いてきた作品だったが、今作はルカリオという伝説ポケモンではないポケモンをメインにするという珍しい作品。
また今作でも悪役が登場しない。悪役が登場しなくても成り立つ世界観が本当に凄いと思う！
アーロンやルカリオの使う波動とは、全ての物質が持つ固有の振動のことで、いわゆる気やオーラと呼ばれているもの。これらを目視や距離に関わらず感知し、扱える者を波動使いという。
そして、サトシも波動を使えるというのだからマサラタウンの人間は侮れない。
ルカリオは可愛くもありカッコ良くもある人気の高いポケモンの理由がこの作品を観てよく分かる。時が経ってもアーロンとの強い絆で結ばれた主従関係には感動したし、正義感の強いクールなキャラだからとても尊い。
サトシとピカチュウのお互いに求め合う相思相愛な描写は素敵⚡ﾋﾟｶ( o'ᆺ'o )ﾋﾟｶ⚡
中世の服装でオルランド城で舞踏会のようなパーティーを開催した時のそれぞれのキャラの衣装はオシャレだし、会場を抜け出してポケモン達だけでワイワイやって群れてるシーンは可愛かった。
ルカリオもカッコよくて好きだが、マニューラの悪そうな雰囲気も大好き！
まだモンスターボールのない時代のポケモンの世界の歴史的なものを感じられるし、中世を味わえるお城や服装は時代を感じられてなごむ。
時間の花が魅せる過去の世界の映像は哀愁漂うが幻想的！
“波動は我にあり”
