woos

ヤクザと家族 The Familyのwoosのレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
-
ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞。
2021年新作劇場鑑賞7作目。
客席は6割くらい。
テーマ「家族」

[全体として]
ヤクザ映画にしてはキレイな顔の面々が主要キャストだなぁという印象だったが、直前に観た『すばらしき世界』で生活保護の審査をする役所の人を演じていた北村有起哉さんが、本作では昔気質のヤクザを演じていて、多少混乱が生じた。
お話はポスターに書いてある通り、ある一人の男の人生を1999年、2005年、2019年と三カ所切り取った構成になっている。各チャプターごとに画面比率が変わっていて、これは何を表しているのかは興味深いところだ。

[良かったところ]
過去のヤクザ映画のオマージュなのか、あ、ここは『新・仁義の墓場』だなとかモロに『仁義なき闘い』のあのシーンだなと思うようなシーンや流れがあって、過去のヤクザ映画ファンへの目配せを感じるところがあった。
ヤクザな人生を歩んでいると結局同じことを繰り返すんだということが示唆されていて、「この生き方しか出来ない」と思い込んでる人達への優しい視点も感じた。ただし、同時に相当の時間と努力が必要だという厳しさも示していると思う。
個人的に駿河太郎さんのチンピラ演技は良かったと思う。

[気になったところ]
自負自身の体験として2005年あたり、土方でバイトしていた時には、同じ会社に元ヤクザ(と、思われる人という事にしておこう。)の人が結構いて、普通にマジメに働いていたんだが、現代ではそれも厳しいのだろうか?恐らく久田将義さんなどがクレジットされていたので、リアリティはあるんだろうけど。

—————————————
何となく外連味は過去のヤクザ映画の方がある気がしますが、割と楽しんで観れるヤクザ映画でした。
オススメです。
woos

woos