えびちゃん

太陽がいっぱいのえびちゃんのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
3.8
太陽がいっぱいだ…!
タイトルがなんかこダサいのとアラン・ドロンかぁ、というネガティブな気持ちがあり後回しにしていたけど、おおおお面白かった…!!タイトルバックは最高にオシャレだったし、音楽はニーノ・ロータ氏だし、アラン・ドロンは罪を犯してもかっこいいしなんなら字幕よりお顔を見ていたいしこめかみの痙攣まで愛おしいし、男女ともにお洋服が南イタリアにマッチしてとんでもなくおしゃれだし、そしてなんと言ってもカウチにべろっと座って"太陽がいっぱいだ"からの海を臨んだ最高のラストシーンですよ。映画におけるあらゆる美の全てが詰まっておる。これを傑作と呼ばない理由がない!
フィリップが好きで好きで好きで仕方なくて、なんかもはやフィリップになりたいな?!という感じ、これはわたしにも経験がありますよ。好きすぎると(性別は違っても)もういっそその人になってしまいたいんだよな。しかし鏡の中のキスは痺れるな!むしろ地獄まで連れて行ってほしい!
パトリシア・ハイスミス自身がレズビアンだし、原作はもっとゲイ要素濃いのでしょうね。買って満足していたので、引っ張り出してちゃんと読まねば。
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