great兄やん

キングダム2 遥かなる大地へのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

4.5
【一言で言うと】
「夢にかける“犠牲”」

[あらすじ]
春秋戦国時代、中華の西方にある国・秦。身寄りのない信が若き王・籯政に協力し、玉座を奪還して半年。隣国の魏が秦に侵攻を開始する。秦軍に歩兵として加わった信は、子供のような姿の羌カイらと共に伍(5人組)を組むことになる。決戦の地・蛇甘(だかん)平原に到達した信たちだったが、戦況は絶望的な惨状だった...。

メチャクチャ面白いしメチャクチャアツい。もはやこのクオリティはあのるろ剣ですら到達できない“高み”にまで昇り詰めたのでは?とも感じてしまう。

正直前作と比べると戦闘シーンに重きを置きすぎてストーリーが薄いようにも感じたが、いざスクリーンを前に、それもIMAXの画面を前にするとそんな不満すら軽く吹き飛ぶレベルのクオリティにただただ唖然と興奮の映画体験だった(゚o゚;;...なんだか邦画の“底力”を見せつけられた気分。

戦闘シーンにおける躍動感、壮大なロケーション、それに圧倒的なアクションシーン、全てにおける戦闘の“美学”というのを極限までに再現した描写はまさしく“実写化”の枠を越えていますし、何よりも山崎賢人演じる信が遮二無二に敵を薙ぎ倒していく様には問答無用で胸が熱くなる!!😆

前作ではそこまで好きになれなかった信のキャラなんですが、今回はその“無鉄砲さ”が逆にカッケェ( ゚д゚)…って思えましたね笑

それになんと言っても羌カイ扮する清野奈々のアクションシーンの凄まじさ、これがマジでハンパなかったです!!!
しなやかに舞いながら敵を薙ぎ倒していくあの軽やかさ...流石アクション女優だけあってか、動きに全くの無駄がないアクションに終始惚れ惚れでしたね...

その他キャスティング面での配役もバッチリですし、特に前作から引き続き大沢たかおの威圧感、それにトヨエツの豪将っぽさがまさに“大将軍”そのもので、原作を読んでなくともそのただならぬオーラに圧倒されまくりでした(・・;)…

とにかく前作から更にパワーアップしたクオリティにただただ圧倒させられてしまう、邦画という“概念”を軽々と超越した戦闘シーンに終始熱が冷めやらぬ興奮を覚える一本でした!!

主人公信の抱く“夢”。天下の大将軍になるためにドン底から“スタートライン”へと立った前作から、更なる“目標”へと立ち向かっていく“成長”をも感じましたし、今作を観るとまだまだ邦画も負けてられないなって思いますね🤔

来年に続編公開がもう決定されているので、勿論公開されたら観に行かせていただきます!!
今のところ、数ある実写化作品の中でもダントツの面白さです!!!