声を失った失意のオペラ歌手が、聾唖のコメディアンに出会うことによって救われる話。
NHKの手話ニュース845なんかを見ていても思うけど、聾唖の人や手話を使う人って言葉以外のコミュニケーションに慣れているせいか、表情が豊かで魅力的に見える。ボディタッチが過剰に感じたのもそのせいなのか、それとも国民性によるものなのか。
牛乳を手話で表すのに乳搾りのジェスチャーで表すのは面白い。当たり前だけど手で表すジェスチャーそれぞれに意味があって少し勉強してみたくなった。
何故彼女が歌えなくなってしまったのか、具体的な掘り下げはなかったけど、予期せぬ出会いによって救われることもある。
言葉や音がなくても心が通じ合えば意思疎通はできる。冷え固まっていた女性の心が彼と出会ったことによって融解していくのが、表情や声色から伝わってきた。
特筆すべきポイントはあまりないけど、じんわりと心が暖まる素敵なショートフィルムだった。