体に埋め込むことで1日12時間だけ理想の姿になれるという特殊なチップが巻き起こす泡沫の夢を描いた話。
理想の姿になれるというのはかなり魅力的だけど、脊髄に埋め込むって時点で怪しすぎるし怖すぎるし、うっかりタイムリミットを過ぎてしまった時のリスクを考えると常に時間が気になって素直に楽しめなさそう。
首元を見れば姿を変えてると一目でバレてしまうのも少し後ろめたいし、チップを入れている同士でしか効力を発揮しないというのもイマイチ。
アバターみたいに顔や体や声を自分で調節するのは凄い楽しそう。その状態で外を出歩くのもいいけど、自分で色々なキャラクターを作って鏡の前で自撮りするだけでも楽しくて時間が過ぎ去ってしまいそう。それとも一度キャラクターを作ったら自由には変えられないのかな。
整形が一般的になった今、顔を変えることのハードルは大分下がったけど、近い将来身体付きや声まで変えられるようになる時代が本当に来るかもしれない。そうして容姿のレベルの差が縮まることで結果的に外見より中身を重視するようになる時代が来るかもしれない。
パートナーを選ぶ際に外見か中身どちらを重視するかって盛り上がる話題の一つだけど、どれだけ先進的な技術が発達したとしてもこのような議論はなくならないんだろうなと思わされた。
