KUJIRA

エノーラ・ホームズの事件簿のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

シャーロック ホームズの妹も名探偵でした。初耳。
どうやら最近の出版物が原作の様だ。

これは完全に少女向け。
キャラクター設定、演出、アクション、ストーリー、どれを取ってもコバルト文庫。
赤川次郎の吸血鬼シリーズから小説にのめり込んだのは、中学入学直前の話。

活発な美少女に金持ちの美少年、全て兼ね備えた美青年。
こう言う設定の作品が異常に多い。

エレーナ役のミリー ボビー ブラウンの顔芸満載。デッドプール並みに、観客側へ話し掛け、視線を送る。
彼女のコメディセンスが炸裂していて面白い。でも、語り口として正解かは疑問。

謎解きパートが天才過ぎて、納得感が無い。
これでは、シャーロック ホームズでは無く、名探偵コナン。
母親の英才教育で、頭が良いのは間違い無い。ところが、格闘が中途半端。隙を突くパターンを除けば、ほぼ歯が立たない。
プロの殺し屋と戦うとなれば仕方無いのかもしれないが、もっと格闘センスが光るシーンを入れた方が良い。母親と戦闘訓練するシーンを散々に挿れて来るのだから。
はっきり言えばアクションが温い。格闘のリアリティだとか、独自のアクションシーンを作ってやろうと言う気概を全く感じない。

花嫁修行が嫌で飛び出した筈が、見つからない為にコルセット巻いてドレス。あんなに嫌がってたのに。どう考えても、華やか過ぎて目立っている。超絶似合っているから別に良いけども。
かと思えば、小汚い少年のフリ。
コスプレ大会の趣き。

侯爵の少年は、イケメンにも程がある。アジアやアフリカには無い顔面。
序盤のキムタク風も、髪を切ってサッパリした後も、王子様ルックス。
演技も良い。

かつて無い程、筋骨隆々で色気ダダ漏れなシャーロック ホームズ。

全体的に面白く無かった。
シャーロック ホームズも、この時代設定も話に必要無い。
当時のイギリスの文化や政治に詳しければ、もっと楽しめるのだろうか。
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