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私をくいとめてのNUZOOのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
3.7
話は面白いけど、演出がしっくりこない。でもいい。

『勝手にふるえてろ』でも少し感じたことだけど、大九監督のポップで目まぐるしい演出が全然好みではない。『勝手に〜』では手法がハマっていた分面白く見やすかったが、今作では試している手法がことごとくしっくりこない。
加えて、キャラクターの配置や話の運び方など、焦点の絞りきれていない感じも気になった。その辺はぜひ原作読んで確認したい。

良かった点はやっぱり主軸のストーリーと問題意識で、主人公がAに対して感情を露にする二つのシーンは特に響いた(一つ目の方は吉住で笑いづらくなるのではという若干の営業妨害を感じなくはなかったが…)。

以下は能年ファンとしての感想でしかないが、この映画はなによりもまず能年が可愛く撮られている。普段の能年の服装を活かしたスタイリングも完璧。ただ、制作陣も能年のイメージから離れられていないところがこの映画の問題にも感じる。
さらに、明らかに現地に行けていないイタリアの諸シーンは予算の問題としても、橋本愛と能年が『あまちゃん』ぶりに同じフレームに収まるというのに、あんなショボい画面なのはマジでマジでもったいないし許しがたいです!

でも林遣都とのシーンはどれも良かった。水着選ぶシーンは何度でも見たい。
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