タスマニア

AWAKEのタスマニアのレビュー・感想・評価

AWAKE(2019年製作の映画)
3.0
2021年60本目。

棋士ってすごい。そもそもを尊敬している。
常人の数億倍ぐらい負けず嫌いの集団の中で、自ら「負けました」と認めることでしか試合を終了できない世界。
かつて、藤井聡太くんが幼い頃に大会に負けて号泣している動画を見たことがあり、とんでもない世界だなっと思った覚えがある。
そして、地元で「天才」・「神童」と呼ばれた子供たちが集められて、"上には上がいる" ということを思い知り、年齢制限を超えてプロになる夢を諦めさせられる。
(これは年齢制限をつけることで別の人生の選択が手遅れにならないようにするための優しさなんだけど)

そんなこんなで棋士を題材にした映画は結構面白いし好きだな。
この映画は題材にさらにちょっと一癖も二癖もあった。

阿久津さんとawakeの実際の電王戦のことは恥ずかしながら知らなかった。
そんなことがあったんだな。
この映画も基本的に事実に基づいている(二人のライバル関係はフィクションなのかな?)

二人が電王戦でした選択については賛否あるとは思う。
でも、個人的には最後に先生が言っていたことが全てだと思った。

プロ棋士として、人間将棋界を背負う一人としての選択。
将棋AI界を背負うひとりとして、かつて夢破れたものとしての意地。

どちらも分かるなぁ。

しかし、吉沢亮はダークな天才が似合うなぁ。
あの目見開いて、ちょっといっちゃってる感じすごい。
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