「自分らしさ」に思い悩む少女の心を、予期せぬ来訪者が解きほぐしていく。
一緒に過ごしたのはほんの短い時間ではあったけど、互いを補い合うような関係性が素敵だと思った。
ドア越しのお母さんの感じがリアルだったのと、ローラのちょっとしたイタズラにあたふたするアリスが微笑ましかった。
らしさとかってよく聞かれる言葉だけど、そういうものってどこの誰かが勝手に決めたこうあるべきだっていう願望とか期待みたいなものだと思う。それにそぐわないことがあると、幻滅されたり非難されたり、冷静に考えると理不尽だと思う。
その人らしさなんてものは結局その人にしか分からないし、周りに流されずに生きている人ってとても魅力的だと思う。
今はだいぶ個性が尊重される時代になったけど、それでもまだまだ周りに合わせるのが無難とされている部分もあるし、ある程度折り合いをつけて生きていくことも必要なのかなと思った。こういう考え方って上の方から変わらないとなかなか変わらない。