無双ステイサム！
が帰ってきた！
ノワールサスペンス
の香り高く、
無敵の男の怒りが
今、爆発する！
現金輸送専門警備員に
転職して（笑）
「キャッシュトラック」
ガイ・リッチー監督、ステイサム出演となるとあの怪作リボルバー以来ですか。ロックストックやスナッチで圧倒的な面白さを見せてくれたコンビのため、大分期待値が上がってしまったのは事実です…。ただ蓋を開けてみれば…ステイサムファンにはそれなりの良作でした。
ある日現金輸送車が襲われた。警備員、近くにいた一般人は殺害され、もう一人の一般人も瀕死だった…。3ヶ月後、その現金輸送車専門の警備会社へ一人の男が転職してきた。名はパトリック・ヒル、仇名はHだった。テスト成績はギリギリで合格。だが！彼の警備する輸送車が襲われた時…。
奴は何者なのか、その目的は…と言う謎で引っ張る前半。その中に当然ながらステイサム無双が炸裂。スピード＆容赦なしのいつものステイサム（笑）敵を殺すスピードの速さ、躊躇の無さが今作は更に磨きがかかってます。ジョン・ウィックの影響ですかね(^^)
ガイ・リッチーが監督故に長回し、時系列の弄りによる編集が行われており、ステイサムの謎や敵の背景の書き込みも引き付けられる様な作りで面白いのですが、ガイ・リッチーらしさはその位で薄め。時間が巻き戻る様な演出だったり、実はこうでしたみたいな展開は今回はなし。そのやり方だと軽いノリになりやすいですからね。今作は重厚なノワールらしさで勝負してます。
ただ重厚感のあるノワールらしさを出したと言うよりも、今のステイサムに合わせたと言う感じなのかもしれません。嘗て組んでいた頃のまだ無双イメージのないステイサムではありませんからね。ステイサムらしいキャラやストーリーに合わせた様な気もします。
後半は敵との最終対決だけでほぼ全部と言う割り切った作りも好感。ステイサムの活躍シーンがもっとあっても良かったかなとは思いますが、ガッツリアクションで引っ張ります。ややラストのギミックが弱いのが難でしたが、十分及第点です。
因みに…配役かなり豪華なんですよね。敵方にスコット・イーストウッドがいて、警備員仲間の中にジョシュ・ハートネットがいる。しかもFBIの謎の男にアンディ・ガルシアもいる。また他も渋めなおっさんだらけだし（笑）ただ…ジョシュとスコットが似た髭面で見分けがおっさん日本人の私には最初つかなくて一苦労。展開を深読みしてわからなくなりそうに…。
ガイ・リッチーらしさがやや薄まり、ステイサムらしさはハッキリ出たノワールアクションサスペンスの佳作でした。ステイサムまだまだアクションイケますし、このコンビはまた見たいですね。
