塚原直彦

オールドの塚原直彦のレビュー・感想・評価

オールド(2021年製作の映画)
3.8
滑ってもヒットしても愛され続ける現代映画の申し子、M・ナイト・シャマラン監督の最新作。
一見低予算にも見えるが、実は監督自身が自腹で1800万ドルを投資しビーチにオープンセットを立てる程の気合いの入れよう。

予告編だけで伝わってくるいつも通りお得意(?)のワンアイディア勝負な脚本だが、今回ははっきりと丁寧にフリ&オチを用意。
原案はグラフィックノベルの「Sandcastle」でキャラクター設定はほぼ同じ。
人類永遠のテーマでもある『老い』と『時間』を描き、物語は分かりやすくもだからこそ映像化した際に粗が見えてしまう隙の多さは最早ご愛敬。

とは言え、唯一無二のシャマランワールドはそんな細かなミスなら吐き捨てるクレイジーな推進力は流石。
既に動き出しているという新作にも映画ファンとしてはどこまでも期待大。
そして出たがりシャマランはそろそろ主役を演じてもおかしくないかも!?
塚原直彦

塚原直彦