tetsu

10月5日土曜日のtetsuのレビュー・感想・評価

10月5日土曜日(1969年製作の映画)
3.0
ぴあフィルムフェスティバルのオンライン上映にて鑑賞。

監督の長編デビュー作『スウェーディッシュ・ラブストーリー』の前年に製作された白黒短編映画。とあるカップルの日常を描く。(白黒作品)

面白いかどうかと尋ねられると、回答に困るほどに、ひたすらカップルの日常が写し出される短編作品。

ベットに寝そべったカップルがゆる~い自己紹介ソングを歌っていると、スウェーデンの街並みへと切り替わり、電車内、車窓から見える街の風景へと移り変わっていく冒頭が印象的。

1組のカップルのラブストーリーでありながら、彼らの両親が登場する展開には、監督の作品に通ずる「人生の悲哀」を感じなくもない。

『スウェーディッシュ・ラブストーリー』でも言えることだが、近年の代表作とテーマは似ていても、撮影手法や演出が異なっている部分が印象的で、近接ショットが多いのも気になった。
tetsu

tetsu