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ドント・ブリーズ2のskkのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)
3.5
前作鑑賞済みです 劇場で見ていて、あまりの緊迫感に死ぬほど疲弊した記憶があります
1のラストも続くような感じで終了していたが、果たしてどのように2を作るつもりだったのかは気になっていました

前作は盲目の老人の人間味のない異常な強さが印象的なサイコ・スリラーであったが、今作は割とアクションよりな仕上がりです 
前作ではマシーンのようでとにかく人間味のなかった老人の葛藤といった人間味のある部分も描かれます アクションシーンは敵が強くなった分、老人の圧倒的強さみたいな控えめになって五分五分の死闘になったのと、ゴア描写が増えてる気がします
ただ、前作の大きな特徴として、「音を立てたらほぼ即死」といった雰囲気の中、鑑賞している側にも張り詰めた緊張感を否応なく感じさせる、という点があったと思うのですが、今作ではそういう部分はあまりなく、ちょっと拍子抜けした感は否めません 老人が盲目である(けど最強)、という点での必然性がイマイチ見えにくくなっており、その点で「ドント・ブリーズ」の続編である意味とは?と少し思ってしまいます
とはいえ、広くアクション映画一般として見たならば、なかなかの良作であると思います 前半の敵から娘が隠れて逃げるシーンはハラハラする緊張感がありますし、アクションシーンとしては水の波紋で敵の侵入を感知するシーンとかは絵面として大変クールです
その場にあるもので対応していくDIYな部分や、話の筋として単純な善悪二元論に落とし込まないあたりも前作から継続かな 

今回アクション方向に路線転換したこともあり、実は前作を見ていなくても結構見れてしまうのかも とはいえ、前作を見たほうが老人の過去というか素性がわかるので、どちらも見たほうが良いのかな、とは思います
あと、前作を見ていると気づくセルフパロディな箇所(ガラスの屋根に落ちて、ヒビが…とか)が何箇所かあるのは良いですね あと、この題名で「息をしろ」というセリフが出てくるのはニヤリとしますね
ただ、冒頭いきなり娘が出てきたので、前作の地下室のアレを知っているところ、さては企みが成功したのか…?と思ってしまった

個人的には前作を結構気に入っているところがあるので、どうしてもそちらの印象にひっぱられてしまうところはあるのですが、これはこれで成功なのかもしれないですね 同じことをやっていても仕方ない、というのはありますし…
最後の最後を見る限り、3はある…のかな?
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