恭介

セブンの恭介のレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.7
ベスト用

監督として不遇な環境下で製作せざる
おえなかったエイリアン3
初長編で監督としてのキャリアが早くも
終止符か、な状況だったフィンチャーが
放った起死回生の一編

よくもまぁこんな救いようのない
嫌な気分になる脚本に金を出そうと
思ったなぁ
映画会社が1番の貢献者かもしれない(笑)

カイル・クーパーのオープニングロール
からフィンチャー節が炸裂
上から下に流れるエンドロールまで
陰湿で不穏な緊張感が最後まで持続

中盤でのブラピ夫婦とフリーマン三人が
ディナーをする、作中、唯一の微笑ましい
シーンがラストにガツンと効いてくる
構成も素晴らしい

箱の中身を見たフリーマン
観てるこちらが、いや!そんな訳はない!
最後にまだどんでん返しがあるはずだ!
と、願ってしまうほど感情移入してしまう
ラストの展開

映画史に刻まれる結末といっても
過言じゃないと思う
恭介

恭介