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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021のsingerのレビュー・感想・評価

3.4
1985年。
今から、37年も前。
父親に連れられて、今作のリメイク元の映画を、映画館で観た事を、今でもよく覚えています。
なんか、当時は映画を観るっていうのは、自分にとってはとっても新鮮で、大きな経験だったので、幼いながら凄く、凄く感動したんだよなぁ。
その時。
小さな僕の隣で、父は、その感動を一緒に感じてくれてたのかなぁ?
なんて事を、今になって思い返したりもして。
その後、父親とどんな話をしたのかという事は、あまりよく覚えてはいないけれど、
そんな少年時代の思い出の作品だったので、今回は映画館で観ようと思って、観てきたわけです。

37年ぶりなんで、結構、忘れてるかなぁと思っていたストーリーも、わりと覚えていて、新鮮な感動は大きくは無かったけれど、最新のTHXの環境下では、サウンドに凄く迫力があって、最後までしっかりと思い出と一緒に楽しむ事が出来たのが良かったです。

あの名シーンでは、しっかりとあの頃の感動とも再会出来たし、ビリー・バンバンの「ココロありがとう」が凄く良いトコで流れてたのも良かった。
Official髭男dismの主題歌「UNIVERSE」も、大団円で爽やかなエンディングの締めには、とっても合っていて、音楽も楽しめました。

1985年版の武田鉄矢の「少年期」も、当時の自分は凄く好きな曲で、ずっと思い出に残っているので、やっぱり、大長編ドラえもんの中でも、屈指の名作だなぁと再確認させられました。

この作品を、この最中に観る事で、きっと想う事はあるだろうと思っていたけれど、
どんなに小さくても、人を思いやる気持ちが、争い事を無くして行くんだと信じたいなぁと思ったし、そんな小さな思いだったとしても、こうして示す事、そして、少しでも行動する事の大切さを感じるという、そんな作品でした。

でも、正直言うと、やっぱりウチの娘たちと一緒に観に行きたかったというのが、本音なんですよねぇ。
でも、自分の映画好きは受け継がれず、我が家の三姉妹は、みんな映画館が苦手という・・・。

もう少し歳を重ねたら、少しは気持ちも変わってくのかなぁと、そんな事を思いつつ、いつかまた、一緒に映画を楽しめる日が来ると良いなぁと思いました。
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