「交霊会でふざけると大変なことになるよ」ということを俺たちに教えてくれる教訓映画だ。
全編PC上のZOOM画面だけで展開される、『アンフレンデッド』とか『search/サーチ』のような映画。個人的には、この手の映画は結構好きで、PCの画面だけが映し出されることにより、無機質、無感情に情報だけが否応なく表示される感じが不気味で好きなんですよね。だからこの映画にもそこそこ期待していたんですが、前述した２作品よりクオリティは低いと言わざるを得ないです。
まず、上映時間が68分と非常にタイトなのはいいんですが、何かが起こる、すなわち異常現象が起こるまで結構長くて、その間はzoom上でのどうでもいい会話シーンが繰り広げられる、内容も面白くないし正直退屈。上映時間がこれだけ短いにもかかわらず退屈な時間があるのは戴けない。
異常現象が起こり始めても、その内容も『パラノーマル・アクティビティ』の二番煎じで、新鮮味もないです。新鮮味なないが、ビックリ系のホラー映画としては、まあ最低限楽しめるとはいえるが、インパクトも少ないし、音でビビらされているだけである。
ただ個人的見方として、こういった先生的な人（この場合交霊師の先生）がまじめに話しているのに、仲間内の中でふざけ合う人たちって凄く嫌いなので、そんな人たちがそのしっぺ返しにより大変な目に合う様は、ちょっと溜飲が下がる思いだった。
そんな捻くれた楽しみ方は出来たが、純粋にホラー映画として楽しめたかというとそうでもないので、平均以下のホラー映画と言わざるを得ない。
また、最後におまけでつく製作時のzoom映像、あれ必要かね！？物語が終わった後であれを見せられてもむっちゃ退屈だし、製作時の映像なのだから何かインパクトのあることが起こるわけないし、マジで不要だと思った。あのおまけ映像のせいでマイナス0.5点だわ。
