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マスカレード・ナイトのろいろいのレビュー・感想・評価

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)
3.2
💠favorite line💠
"ホテルマンで無理っていうのは禁句なんですよ"

🎞️story&information🎞️
ある日、警察に届いた匿名の密告状。
それは、数日前に起きた不可解な殺人事件の犯人が、12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される年越しカウントダウン・パーティーに現れる、というものだった。
大晦日当日、捜査本部に呼び出された警視庁捜査一課の破天荒な刑事・新田浩介は、かつての事件同様、潜入捜査のためホテルのフロントクラークとして働くハメに。
優秀だがいささか真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美と事件解決にあたるが、パーティーへの参加者は500名、全員仮装し、その素顔を仮面で隠している。
次から次へと正体不明の怪しい人間がホテルを訪れる状況に、二人はわずかな手がかりすら掴めずにいた――。


監督は鈴木雅之。

原作は東野圭吾作のミステリー小説。
前作『マスカレード・ホテル』から数年後が舞台。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2021年に上映されたサスペンス作品。

今作も前作同様多士済々の豪華役者陣。
次から次と現れる大物・売れっ子キャストが目を楽しませてくれる。

そして「全ての人間をもてなす」ホテルマンたちの矜持
「全ての人間を疑う」刑事たちの矜持。
それぞれがぶつかり合うマスカレードシリーズ"らしさ"も健在。

考えられた展開に張り巡らされた伏線。
本作も素晴らしい。

ただ、どうしてだろう…。
前作と似たような構成、いや似すぎている構成だからこそ微妙だった。
張り巡らされた伏線は秀逸すぎるが故に展開が予想できてしまう。
また、犯人が誰か分からなくなるように進むストーリーも、無駄が多かったように感じる。

何故最初に事件と関係のないタンゴのシーンを入れたのか。
何故田中みな美が演じた秋山久美子のシーンを長くしたのか。
何故あの群衆のなかで、仮面の下の眼光の鋭さだけで『犯人』を判別できたのか。

以下余談。
犯人の動機付けが薄いのは話の構成上仕方がないと思う。
それでも文句を言っている人は恐らく「マスカレードシリーズらしさ」を理解していないだけ。
ただ、文句を言いたくなる気持ちもわかる。

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story:amazon prime参考
information:Wiki参考
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