恭介

ブレット・トレインの恭介のレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
3.8
ブラピ様の劇場映画愛が炸裂している
キル・ビル風ハチャメチャムービー。

あの歳で敢えてこの作品をチョイス
する心意気に涙が出そうになるぐらい
まさかのR指定コメディ初挑戦なブラピ様が
楽しげに演じてる姿を見るだけでも
映画館に行く価値はある。

キル・ビル風、というか作品全体に
タランティーノテイストが満載で
彼お得意の群像劇的な面もあり
無駄話のようなシーンもあり
時間軸を弄って魅せるシーンもありで
ちょっとデジャブを感じるほど
タランティーノしている。

本家をリスペクトしつつ、もっと
ポップにカラフルにアレンジを加えた
感じだ。

真面目な内容でもヘンテコな
アメリカンジャパン描写に辟易させ
られる作品が多い中、キル・ビル同様
ここまで確信犯的な
ヘンテコ日本描写なら逆に潔い。

どんだけ無法地帯なんだ日本は(笑)

微妙なネタバレあり。










序盤は何が何だか分からないお話の中で
伏線を張って、中盤辺りから徐々にそれを
回収し始め、後半に怒涛の展開と
伏線回収のオンパレードを詰め込む流れには
ニヤニヤさせられっぱなしだ。

ただ、この断片的に進む序盤を
我慢出来るか退屈と思うかが
この作品を楽しめるかどうかの分かれ道。

やたらと時間を割いて推してくる
トーマスネタだが、何かあるなぁーと
思ってたら、後半キッチリ効かしてきた
から更にニヤニヤ。

しかしR指定なのによく許可貰えたなぁ
(笑)

また、所々にニヤっ、っとする小ネタを
散りばめてるのもニクイ。
プランBをわざわざ強調するような
字幕もナイスだ(笑)

あと、予備知識を一切排除して
鑑賞したもんだから、いきなり登場する
デッドプール2&ロストシティ組の
豪華お返し出演ゲストにもビックリだし
マイケル・シャノンにもびっくり
した(笑)

みかんやレモン、真田さんなど
主要キャラのバックボーンなんかも
割と丁寧に描写していたので
感情移入しやすいのもポイントが高い。
特にみかんとレモンの関係性には
ホロっとさせられる。

しかし真田さんはすげぇなぁ。
トム様を木刀でシバいたり、ジャッキーと
高所で格闘したり、ホークアイに瞬殺され
たり、本作でもブラピ様に
嫌がられてもマイヒストリーを語ったり
ホント、日本人アクターの誇りです。

ジョン・ウィック4に出るのかな?


とにかく、ちょっとメンタルやられてる
異常に悪運が強い殺し屋を嬉々として
演じているオッさんがカッコいい映画。

トム様もレオ様もそうだが、ブラピ様が
演じると、それだけで唯一無二の
キャラクターになるほど絵面的に
強烈な魅力を放つのはさすが。

だからブラピ様、トム様とレオ様の
3人でぜひ、コッチ系の映画を・・

3人が同じ画面におさまると
絵面が強烈過ぎて失神しそうだけど(笑)
恭介

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