タスマニア

くれなずめのタスマニアのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.5
2022年19本目。

ところどころ、胸がきゅーってなる。
あのカラオケに学年の一軍の城田優が乗り込んできた時の空気感や佇まいなんか特に。
「あ、そうかこいつらは一軍じゃなかったんやな」という薄々気付けるようなことをはっきり自覚させられた感じとか。
あと、どこかでこんな光景を見てきたかも・・・という既視感とか含めて、胸がきゅーってなった。

彼らにとって既にこすりにこすられているはずの10年近く前の思い出話や独特のノリを "お約束" のごとく繰り返す様は形式美すら感じられたし、内輪の心地よさがすごく感じられて、これまた胸がきゅーってなった。

「引きずることから逃げるな!」

って良いよな。
彼らは吉尾が生きていた頃のプロトコルを大事にすることで、ちゃんと引きずっているんだ。ヘラヘラ生きることがすごく肯定される。

あとキャストが結構豪華。
というか、すごく良いキャスティングだと思った。
藤原季節とか出てるもんだから、パラレルワールドの「佐々木・イン・マイ・マイン」かと思った笑
あと、飯豊ちゃん。好き。
"ひとみちゃん" という思い出の教育実習生の女性に似ているということだから、どこかで "ひとみちゃん" の役でまた登場してくれるかと期待していたんだけどなぁ。
成田凌とか若葉竜也とかはもう何でも出てるし、高良健吾なんかは「横道世之介」ともなんかリンクする部分あったし。
はまけんも年齢不詳で器用に色々な役できるし、目次立樹は「アルプススタンドのはしの方」の人だ!っていう驚きもあった。
だーりおもあっちゃんも四千等身の都築も、なんか色々すごい!笑

松居大悟監督の作品はあまり見れていないんだけど、「君が君で君だ」に続いて、パワフルでガツンと来る映画だった。

それが答えだ。そうです。そうなんです。
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