great兄やん

キャラクターのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

キャラクター(2021年製作の映画)
4.3
【一言で言うと】
「血と屍臭の“共作”」

[あらすじ]
漫画家のアシスタントをしている山城圭吾は、画力は高いが、お人好しな性格のためか悪役をリアルに描けない。ある日、圭吾はスケッチに訪れた一軒家で、殺害された家族と犯人の顔を見てしまう。圭吾は犯人をモデルにキャラクターを創り上げ、ついに売れっ子漫画家になるが、漫画をなぞるような事件が次々と発生。そして、犯人の男が圭吾の前に現れる...。

イオンシネマのワンデイフリーにて
1/5

今日は前回と同じくマイマザーと共にイオンシネマのワンデイフリーを駆使して参りました!!
今回は何本観れるかとスケジュールを組んだらなんと5本も観れちゃうという😅...
しかも今回も2500円分はマイマザーが奢ってくれました。やったね!!(*゚∀゚*)

てなわけでまず最初はこちらのレビューを...

結論から言うと、メチャクチャ怖すぎる。グロさとかでの怖さもあったが、それ以上にFukase演じる両角のサイコっぷりに心臓が痛いほどドクドクしましたね😱...
演技初なのにも関わらずあの憑依具合い...まるで『ヒメアノ〜ル』の森田剛くんを彷彿とさせるようなトチ狂ったキャラクターでした。
ていうか、あんな病みまくった演技をしたFukaseくんの今後が心配😅...

とにかくキャストの存在感も光っていたが、何よりも先の読めないストーリーにただただのめり込んでしまう。
一つ一つの演出、それに展開も謎が多く、それが後半で一気に靄が晴れる描き方は流石に見事でしたね🤔
特に両角の殺害の動機というのがもうバッチリサイコパスですし、それが分かった時が一番ゾクゾクしました。

それに今作の一番の見どころでもあり得る惨殺死体の惨さも凄まじく、殺害シーンがある訳でも無いのにそれを“想像させにくる”描き方というのが余りにも良い意味でタチが悪すぎる(・・;)
個人的に一番そういった点で怖かったのが、ある一家の敷地内に包丁を持って入った両角にお父さんが気付くシーン。
あのシーンの見せ方といい切り方といい、
かなり血の気が引きましたね😨

それから全体的な画の撮り方も奥行きがあって見栄えも良いですし、邦画らしからぬああいったアングラな世界観は、流石ディアスポリスの原作を手掛けた長崎尚志だけあってか、その魅力が爆発しまくってましたね😦
ディアスポリスの時でもそうでしたけど...やっぱりこの人はこういったシニカルなダークを描いたらマジで右に出る人はいないと思う。

それくらい素晴らしい表現力でしたし、観ていて怖いんだけど、とても面白い映画を観させてもらったと感じれる、芳醇な“狂気”の余韻にドップリ浸かったような映画でした。

全体的な満足度は非常に高いですが、些か朝っぱらから観るにはかなりカロリーを消費したかもですね(^◇^;)...

観終わった後は自分みたいにゲッソリしてしまうような映画でしたけど、クオリティ然りかなり高品質なダークさを味わえる一作。

ラストはあれどうなるんでしょうね🤔...
いやマジで...最後の最後まで緊張感がエゲツなかったです😵‍💫