タスマニア

半径1メートルの君のタスマニアのレビュー・感想・評価

半径1メートルの君(2021年製作の映画)
3.5
2021年18本目。

良かった。
オムニバスで一つ一つが短くて、見やすかった。

それぞれのお話が監督や脚本家、そして俳優の演技の個性が出ていて、違うテイストの作品を同時にいくつも楽しめてお得感笑
何より、個人的に作品の平均値が高いというか、「これはひどい」みたいなのなくて、「どれも結構好き」みたいな感じでかなり満足。
その中でも人それぞれで好みや共感する部分が違うのだろうから、一度は見てみても良いなって思える映画だった。

個人的に一番ビビッときたのは「やさしい人」
倉科カナが個人的に抱いているイメージとは結構違う役柄な気がして新鮮だったのと、チュートリアル徳井の役柄が昨今の彼がプライベートで起こした問題を踏まえたイメージとなんか重なったりして「ハマってる」って思った。
そして、何よりラストシーンが非常にパンチある。
高須さん脚本らしいけど、シンプルでベタだけど一番心にくる展開で好きだなぁ。
「やさしい人」ってそういうことなんだね。

「真夜中」がオープニングアクトなのも地味にすごい。
結構ほろっとくるアツい展開だったから、中盤とかにくるテイストのような気もするけど、この作品が1本目だったおかげか、「これは良い作品が揃ってそう」って思えたのもある。
シソンヌのじろうが持つ雰囲気って天才的だなー。住み良い。

ジャルジャルの「まわりくどい・・・」のやつも良いね。
一番好きじゃないテイストの作品のはずなんだけど、作り手と演じ手が "芸人" ってだけで、なんか親近感というか、嫌味に感じなかったからかな。
ミルクレープ食べたくなった。

「どれが好きだった?」と他人と意見を共有・交換するのも楽しそう。
そんな素敵な2時間でした。
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