タスマニア

地獄の花園のタスマニアのレビュー・感想・評価

地獄の花園(2021年製作の映画)
3.0
2021年55本目。

永野芽郁のアクションのシーンの所作一つ一つに育ちの良さや人柄が出ちゃっていて微笑ましい笑
多分、人を殴ったり、啖呵切るとかと本当に無縁の世界で育ってきたんだろうなぁ。
一方で広瀬アリスはそもそもちょっとだけヤンキー的要素がある分、凄く自然でハマっていて、二人の主人公候補のキャラクターの対比が面白い。

とにかくあまり何も考えずに見れる映画で、合間合間に挟み込まれる「バカリズムの俯瞰視点の切り口」にふふってなって楽しかった。
缶ジュース握りつぶした後のシーンとか特に。
いかつい見た目してさっきまで殴り合っていたのに、めっちゃ普通にOLしている構図もずーーっと "ツッコミしろ" になっているからいいね。

「最後出る人換気扇消すの忘れないでね」とか
「お茶っぱなくなったから総務部にお願いしておいてね」とか笑

あと、人間的なさっぱり具合とかも、菜々緒が「ごめんね、話しているところ邪魔しちゃって」って言ってるシーンとかなんかおもろかった。
「めっちゃ思いやりあって、常識人w」って思うと、面白さが込み上げてきた。

エンケンさんとか、勝村さんとかを普通に OL として配置して「ジェンダーの概念は全然超えてくるのね」というところも、もう何も言うまい。
ここは「架空OL日記」で益野さんが普通にOLしていたこととも相まって、キャラクターを作る際のキャスティングで性別に囚われない戦略は可能性広がっていいね。

そして、結末では、この映画を締め括るのに相応しい当然の真実を突きつけてくるのもいい。

スポットで登場するウイカもいいキャスティングだな〜って思ったし
何より長井短がアツい!(ボコられた後に会計しながら会釈するときの表情最高すぎやろ笑)

そして、主題歌の作曲・編曲に TAK MATSUMOTO の文字!
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