へたれ

ボストン市庁舎のへたれのレビュー・感想・評価

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)
4.0
良かったとこ1 いつも以上に分かりやすい構成
いつもと違って、市長が出席した会議やイベントが大きな軸になっているので、いま何が行われているのか理解しやすい。
加えて、冒頭にボストン市の財政に関するプレゼンの模様が映され、これから見ることになるエピソードも全部ここで示された予算配分のいずれかの話になっているのも分かりやすい。

良かったとこ2 終盤のコミュニティとの会合
大麻販売店の設置についての市民代表との会合が、綺麗事で収めないぶつかり合いになっていて見どころがあった。このドキュメンタリーでは、ほとんどのシーンがセレモニーか、シャンシャンで終わりそうな無難な会合であるのに対して、利害が対立し、しかも根本的な解決は双方どちらからも引き出せないという状況のせめぎ合いが面白い。

良かったとこ3 門外漢から見ると面白いシーンの数々
内部の人には当たり前かもしれないけれど、門外漢には新鮮に映るシーンがいくつもあった。ゴミ収集車のワイルドすぎる粗大ゴミの収集方法や、道路に赤い舗装をする作業、交通違反の罰金を減免するための申立て、建築中の家をチェックしに来ているのに答えを聞く前に自ら答えを言って勝手に納得してしまう検査人など。さらに、オープニングとエンディングで流れる市民からの問い合わせ電話の応対も、マジメに応対するのがギャグになりそうな問い合わせがあって面白かった。
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