kuu

薄氷のkuuのレビュー・感想・評価

薄氷(2021年製作の映画)
3.0
『薄氷』
原題Below Zero.
製作年2021年。上映時間106分。

囚人護送車が襲われて良し悪しあるものの七転八倒するストーリー、答えのない絶望感が特徴の、濃厚、いや、中濃で、そりゃもう冷たい独特なスペイン産パニックサスペンス。

囚人護送車が突然、何者かに襲撃される。
生命を脅かすほどに凍てつく寒さの中で、責任者の警官は、護送車内外の敵を相手に命がけの闘いに身を投じることに。

今作品は、ある意味、素直な気持ちで臨むことが大切なんかなぁ。
襲撃者は鍵がない護送車をイグニッションワイヤーとバッテリーワイヤーを繋いでエンジンをかける直結をして走らしたのに、次にエンジンをかけるときは、鍵を回す仕草をしてたり、
なぜ、こないな重要な車列に厳重な護衛がつかないのか、なんて疑問が沸いたら払拭出来ず穴ばかりを探してしまう。
こないな気持ちを持たないようにしてみたら、先にも触れたように濃厚とまでは云わないまでも、中程度の楽しみがあるんかなぁと思える作品です。
しつこいけど、凍える気温で凍った湖に浸かるだけで人は低体温症で瞬く間に逝ってまうのに彼らは普通に動いてた超人かよっ。
また、通信が途絶えた後、警察本部がなかなか捜索救助隊を派遣しなかったのはなんでやねん。
なぜ輸送隊が襲撃されるのか、というプロットの唯一の要素に集中する必要があるためやろなぁフィクションにそないに穴を探すのはナンセンスかな。 まぁ、演技は良いほうやったし、ストーリーもステレオタイプで無理があるとは云え許容範囲内やろし、プロットは、スローペースなアプローチは個人的には頂けんかった。
しかし、一部の登場人物をキャラが立つまえに、早く見切ってしまったように思えてならへん。
ある程度見ていると、最後に何を描きたいのかが分かってはくる。
ほんでもって、プロットはヲチのために積み重なる。
事実を知った後の結末は予想がつく。捜査の要素が全くないので、プロットの結論はこれ以外にありえない。
多少の空白は残るけど、もっとサスペンスと緊張感があれば、もっと良くなったかもしれないシャイなスリラー作品でした。
個人的にはハマらなかった。。。
kuu

kuu