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ジャスト・キッズのtetsuのレビュー・感想・評価

ジャスト・キッズ(2019年製作の映画)
3.9
オンライン映画祭"マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル"にて鑑賞。
(本作を含む長編作品は、アマプラ、U-NEXTなどで配信中。)


[あらすじ]

両親を亡くした3人兄弟。
その兄と弟を中心に、それぞれが大人になろうともがく様子を描く人間ドラマ。


[感想]

強く記憶に残る作品かどうかと聞かれると、そうでもないけれど、家族の死や恋愛経験を通して、大人になっていこうとする兄弟たちの姿が、なんとも心地のよいメロドラマ。

彼らの日常を、兄弟の友情やそれぞれのラブストーリーを踏まえて描く物語に大きな驚きはないものの、役者自身の魅力のおかげで、最後まで自然と見入ってしまう作品だった。

弟が撮影する写真を効果的に使用した映像や、真上の構図から1カットで主人公に寄っていく階段のショット、唐突に挟まれる不思議な夢の描写なども印象的。

同じく、myfffに参加の短編『幕あい』に登場した"ワイスピ好き男子"が出演しているのも、個人的には嬉しかった。笑

美しい風景が印象的なラストの長回しシーンに、全てを持っていかれた感はあるものの、色鮮やかで温かみのある映像や、兄弟の奮闘するさまに、なんとも、惹きつけられる作品だった。
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