じょにー

黄龍の村のじょにーのレビュー・感想・評価

黄龍の村(2021年製作の映画)
4.4
なーんにも言われず観た方がおもしろいけど勧めるには内容に触れないといけないタイプのやつ〜〜〜〜〜!
核心ではないけどサビに触れるかも。情報入れたくない方はまず観てね!鑑賞済みの方はコメントへ!

いやおもろい。この導入でこの内容でこの後味で終われるかよ普通。
そして阪本監督ぜったいバンドミュージック好きでしょ。僕も好きです。
この人の映画はメジャーに行ってほしくないインディーズバンドのライブを見てるみたいな感覚になる。特に本作は監督の他作品を見てたら阪本映画ワールドに深くハマらせに来るぞ。


では中身に触れていきます。


村コワの化けの皮に隠れていたのは、アクション、アクション、またアクション!!
ここまでアクション全面推しでかかってくる映画もそうそうない!
ノリ重視でメッセージ性は少ないものの、化けの皮の奥の奥、現代社会に蔓延る腹の底をぶちまけるあのシーンこそが最高にクライマックスだった。
・・・とベールをチラめくりしたとは言え、この映画のギアが入る場面はまた別にあるのです。ぜひあの村へ迷い込んでほしい。

この映画で見れるアクションは、格闘戦や殺し合いというよりスタントアクションだということが頭でわかってしまうんだけど、それが独特のゆるさを醸しているのが阪本監督作品の良いところだと思う。そこが『カメラを止めるな!』のような「応援したさ」というか「ノリに乗りたさ」のようなグルーヴを生み出してる一因じゃないだろうか。アクションがストーリーから微妙に浮いたような薄さはあるものの、単純にスタントアクションでこんなに魅せてくれる映画っていうのも稀有なもので嬉しい。

なんだかこの映画観に来たまったく知らない人と鍋つつきたくなった。どういう感情?
僕の好きなシーンは主人公がダッシュで村まで戻るだけの3秒くらいのシーンです。
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