さうすぽー

ボーはおそれているのさうすぽーのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.2
自己満足点 63点

この監督、いよいよブレーキをかけるの忘れてきてるんじゃ...?(^_^;)

「ヘレディタリー/継承」と「ミッドサマー」を手掛けたアリ・アスター監督の3作目。
毎度刺激的なカルトホラーを作ってきた監督が今回は「コメディ映画」として作った(らしい)のですが...まさか「ミッドサマー」以上に狂った映画を作るとは(笑)


内容は、ホアキン・フェニックス演じる主人公が母に会うために実家に会いに行く話。
全体的なストーリーはシンプルですが、実家に行く道中は文字通りクレイジーでイカれた展開が続き、理不尽過ぎるくらいに理不尽な事が起こります。
その様は正直観ていて"辛い"を通り越して笑えましたw

ホアキン・フェニックスの演技も流石です!
「ジョーカー」とは打って変わって激太りしているのですが、ジョーカーと同様に精神的に病んでいるようにも見えるので本当に素晴らしいです。


正直、内容や展開は意味が解らない事も多く、実は主人公の脳内世界ないし母親の想像なのではないかとも感じます。
しかし、正直今作は少々やり過ぎている気がしました。
カルトホラーとして観る分には良いのかも知れませんが、やり過ぎるとかえって自分の中で白ける部分もあります。

また今作は179分と長尺ですが、さすがに長いです!
特に中盤は静かな展開の部分で何度か眠くなりそうでした。
アリ・アスター自身が長尺の映画が好きとのことで長くやってると思うのですが、やはりもう少しコンパクトにまとめた方が観やすかった気がします。


本作は一応コメディらしいのですが、全然スリラー要素もあるし気味の悪い所は結構出てきます。
カルト映画として観た方が良いのかもしれませんね。