結局カレー

鳩の撃退法の結局カレーのレビュー・感想・評価

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
2.7
描かれる世界は現実か、フィクションか。バーテンをしている津田が描く元小説家のデリヘル運転手・津田の周りで起きる様々な事象。小説の主人公は作者本人。じゃあこの物語に起きたことも全部事実なのか、想像か。

登場人物たちの突飛な行動や含みのある言葉が次々に繋がって、偽札の行方、突如目の前に現れた3000万円の正体、そして一家失踪事件の真相が明らかになる。この手の作品にある伏線回収は大好物だけど、なんせ最初から2つの時間軸で進んでいることを掴むのに時間がかかり前半で出てくる登場人物が多いから少しこんがらがりながら「あーそういうこと?」ってなんとかついてってた感じ。「マジか!」ってなれるほどのめり込めてないから、話が進むにつれようやく理解できたので面白さは半減してたかな、、。構成があまりハマらんかった。

何より1番インパクトのあるこの作品のタイトル「鳩の撃退法」はタイトルから決して本編の内容が想像つかないからこそ、見終えた後に腑に落ちるものが欲しかった。個人的にはいまいち。期待値に反してスッキリ感が足りなかったなぁ。なるほどねって感じだった。