ライバル会社に勤めている恋人のために産業スパイを働いた秘書（麻吹淳子）が、会社会長（高橋明）の邸宅に軟禁され、SM調教プレイを受けてしまう。性倒錯の世界に落とされた女性の顛末を語っている、日活ロマンポルノ。団鬼六原作。

前半部は、女調教師（高原リカ）主導による、スタンダードなSMプレイが展開。浣腸注入後の粗相が描かれないが、逆さ宙吊り、ボールギャグ、ロウソク責め、ジャムを塗った身体をナメナメなど、一通りの凌辱プレイを披露してくれる。

中盤に差し掛かると、ヒロインの美しい身体（＝刺青のキャンバス）に惚れる男として、会長お抱えの彫師（小池雄介）が動き出す。麻吹淳子の泣きじゃくり演技もまた素晴らしく、秘められていた情欲が開花するまでの過程があまりにもエロい。

特段変化球が付いているわけでもなく、団鬼六作品の紋切り型ともいえる内容だが、女優の役者スキルを楽しむ方向性で万事オーケー。

最近シネマヴェーラロマンポルノ祭りが楽しすぎるけどおうちでもロマンポルノ祭り。早川由美は名脇役で好き。麻吹淳子は綺麗だけどやっぱり存在感がない。ストーリーは二の次、とりあえず美人秘書を調教するシチュエーションをとっととお膳立てしたいので話が早い。でも悪事の代償としての調教って全然耽美じゃない。やっぱりなんかこう理不尽な目に遭う中で悦楽に目覚めていく系のほうが美しさを感じる。高橋明の見せ場が少ないのが残念すぎるし、愛しの織田俊彦もチョイ役すぎる。途中から海辺の刺青製作ドキュメンタリーになるのも唐突な感じがしてなんだかなぁと思う。目を引く場面はなく、音楽はひどいし、海辺刺青ドキュメンタリーのとこはちょっと世俗離れしてて綺麗だけど基本的に格調高さが足りず、終盤はなんかポカーンってなっちゃうし全体が浅いし雑。つまらん。刺青にはやっぱ白フンですよねーってとこだけ説得力あり。

刺青いれるのは流石にやりすぎではと思いましたが結果オーライ？

• #U-NEXT