ましゅー

ブラックボックス:音声分析捜査のましゅーのレビュー・感想・評価

4.0
劇場公開映画鑑賞録、やっと2ヶ月前から少し今に近づきました😅
公開直後から観た方の絶賛を横目で見ながら、自分の観るタイミングを伺いつつ、2/12(土)にようやく観れた本作。
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観る前は、音を手がかりに航空事故の真相を探るというざっくりとしたアウトラインに、ちょっとだけ「THE GUILTY/ギルティ」を脳裏に浮かべていましたが、あっちはワンシチュエーションで事件の解決を図るもの。

こっちは基本 航空事故を、音を最大の手がかりにしつつ、そこから導き出された推論をさらなる捜査や証拠集めといった深掘を重ねて、事故なのか事件なのか、後から立証するといった、研ぎ澄まされた超人的な聴覚及び知識の積み重ねによる推理力を要する、さらにもう一段階高次の頭脳プレイが(観る側にも)要求されるハイレベルな事象を描いていました。
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比べてばかりで何なんですが😅ギルティの場合は通話の話し相手がいる事で、事件を拡大しないようもっと人間味とか思慮を必要とする場面・それを行使する場面がそこかしこに見られましたが、

こっちは主人公のマチューが、関わる人間の立場とか心情にもそれなりに思いは馳せるものの、場合によっては彼ら・彼女らを窮地に立たせようとも、とにかくとことんマニアックに・ストイックに真実に辿り着こう・解き明かそうとの執着心が半端なく😓

それで自らの立場も危うくしてしまう状況になりながらも、一度は諦めたかに見えて、でもやっぱり気になって・妥協を許さずとことん執着・追求する姿勢が、逆にこちらももっとのめり込み、言葉は変ですが、ある意味清々しさを感じさせるものにもなっていました🤔
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詳しくは触れませんが
真相に行き着いたと思いきや二転三転する事実に、先読みを許さないストーリー展開の面白さも絶品。
完全勝利とは言えない、かなりほろ苦く・かなり余韻の残る結末も、どちらかといえば超ハッピーエンドよりは好みなのも良かったです。
(ひねくれもの〜😅)
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うん。
2時間超の作品で且つ際立ったサービスシーンなどはないものの、緊張感を緩めることなく最後までしっかり集中させてくれた、かなり硬質な逸品でした。
これは良い作品です👍
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(以下 公式サイトより抜粋)
最新型航空機が墜落、乗員乗客全員死亡!
事故の謎を解くカギは、残された 〈音〉 だけ。
航空機業界の闇に立ち向かうのは、
孤高の音声分析官―。
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ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落!
乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を聴く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。

だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明。マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。

今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる―。
(以上 引用終わり)
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