メイプルわっふるG

恐怖!フライング・モンキーの襲撃のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

2.9
中国から密輸されてきた悪魔猿。カンザス州のとある父娘に飼われることに。
一見かわいい小猿だが夜になると羽が生え巨大化。夜な夜な住人や動物を襲って喰らう。
…グレムリン?

今作ずっとフィルマになかったのだけれど。このたび見つけたのでレビュー上げ。あらすじガッツリ紹介されていてクス笑い。

マイカ・モンロー主演。ウィキやフィルマでは何故か今作に触れられていない。ある意味掘り出し物と言えるのかも。
パパ役のヴィンセント・ヴェントレスカは、なかなかのイケオジ。

動物パニックでもハイブリッドでもなく、大昔に魔術師が作ったという悪魔の猿ジーゴ。
殺すと分裂して生き返るという厄介な能力持ち。

同じく古来よりそれらを退治する一族も登場。唯一悪魔猿を退治可能な"聖なる武器"を代々所持。
銃社会のアメリカに猿が密輸されたことで(簡単に殺され)急激な増殖を懸念→現実に。

とはいえ物語はマイカ・モンローとパパや親友がメイン。田舎町での騒動の顛末。
ホラーの王道をきちんと踏襲しており、真っ先に最低男やビッチが犠牲に。
猿視点の青白い映像は動物パニックものには欠かせない演出。…終盤、青白いのに猿視点ではないようなアングルになったのは臨場感を優先したせい?

結末とともに迎える夜明け。玄関先に座り込む三人。なんかいいな、と思わせる安堵と脱力はスリラーパニックを乗り越えたラストに相応しい。

だというのに。
最後の最後のお約束どこいった。86分作品なのだから、あと数秒くらい追加できるだろうに。今作はその辺のB級とは違うという主張なのか。
羽の生えた巨大猿はバリバリCGでチープさ全開だから。ラストでB級否定なんて有り得ないから。

それでもB級未満な予算具合いで、ここまで仕上げたのは大したもの。~映像より構成や演者さんに好印象。最大の功労者はやっぱり父娘。
監督作これ1本のみだけれど、次を期待するくらいには楽しめた。

あと関係ないけれど。
小猿を見ると、いつも『食人族』の頭スパーンを思い出してしまいなんとも。



2020.11.17 MONDO TV
2020.08.31 MONDO TV