メイプルわっふるG

女幽霊のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

女幽霊(1996年製作の映画)
-
大学の廃部寸前の映研。心霊フィルム制作で再興をはかるも本物の怪異に見舞われる。

中田秀夫監督『女優霊(1996)』と同音異句タイトルの『女幽霊』。ちなみに制作2014年なのだけれどフィルマでは1996年表記になっている。←それは中田監督作品

演技の酷さに目をつぶれば、なにげに鏤められたネタでそこそこの出来。
反面、不要な唐突エロが度々あり辟易したのだけれど。後から主演がAV女優と知ったので、これは純粋ホラーと思って見た私の方が間違い。むしろそちら層へのファンディスクみたいなものかも。

本家『女優霊』ポーズのような女性が伽椰子顔の貞子アクションで近づいてきたり。
音声ネタ鉄板の「たすけて」の声。
心霊スポット突入、モキュ展開、下衆リポーターのごとき強引取材、などなど意欲的な詰め込み具合い。

映研部長のメガネ髪型が『心霊写真部』を彷彿。そして森羅万象さんの痙攣部で確信。なぜにそれオマージュ。良いセンスだ。

映研メンバー3名の演技は相当なものだけども、女優さんは割と気にならない。アイドルホラーで見慣れたせいかホラーヒロインに求める演技ハードルは無いようなもの(私見)。

というか、部長。なんだろう? 発するセリフがすべて浮いている。
これも『心霊写真部』の伊藤陽佑さんリスペクト? どうせなら『坂本ですが?』くらい突き抜けてくれたら面白かったかも。

ぶっちゃけ演技はスコア1.2くらい。そこにネタや展開、万象さんで上方修正。
ちなみに過去メモはけちょんけちょんな内容だったため抹消。
人は底辺を知るほど優しくなれるものらしい。少なくとも以前よりは楽しく見ることが出来た。

今よりずっと未熟だった頃に出会った『ジョーズ・イン・ジャパン』 久しぶりに見てみたいな。


鑑賞 2021.03.27 MONDO TV
鑑賞 2017.04.19 MONDO TV