メイプルわっふるG

ロードハウス/孤独の街のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(1989年製作の映画)
3.1
凄腕の用心棒ダルトン(パトリック・スウェイジ)。クラブのオーナーにスカウトされ、ゴミ溜めと化した店を更生させる。
女医とのロマンス。町を牛耳る親玉との軋轢。絶えぬ嫌がらせ。
度を超えた狼藉に怒り爆発、逆襲に転じる。

『ゴースト/ニューヨークの幻』より前年のパトリック・スウェイジ。鍛えられた裸体を惜しみなく披露。半裸で就寝、半裸で太極拳、半裸で~以下略。
イケメン喧嘩屋ポジション。私の中では『S.O.F.』(1984米)のマイケル・パレや『BUNRAKU』(2010米)のジョシュ・ハートネットと同じ括り。

監督はカンフー映画にハマっていたの? 太極拳はともかく、素手で相手の喉笛を掻っ切るという禁じ手も。『燃えよドラゴン』の鉄の爪や『少林寺木人拳』のボスキャラかと。

イケメン用心棒の師匠はイケオジ用心棒だった。サム・エリオットがワイルド格好良い。
悪役の用心棒役マーシャル・R・ティーグ。好敵手を期待したのに少々浅めの荒らくれ程度でちょい残念。

…と思いきや。敵ボス、町の支配者が本当に狂っていた。
見た目は成金おじさんなベン・ギャザラ。単なる銭ゲバにあらず。
楯突く住民への制裁で家や店を爆破。人死に出たというのにちっとも悪ぶれない。
手下どもが殺されても怖気づくことなく「お前との戦いは楽しい」と来たもんだ。
そりゃ手下の用心棒ごときは目立たない訳だ。
この狂気を知ると、それまでの指示や表情がまったく別ものに見えてくる。さすが敵ボス。

最後に町のおじさんたちが良いところ持っていった。太っちょ用心棒(敵)も。

ちなみに。
凄腕用心棒役パトリック・スウェイジ、膵臓がんで既に故人。
敵ボスのベン・ギャザラ、膵臓がんで死去。
膝上ギター弾きのバンドマン、ジェフ・フィーリー。ガンで死去。
ご冥福をお祈りします。