メイプルわっふるG

スケアリー・アパートメントのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

2.9
訳あり一家が訳あり物件に越してきた。トラブル必至。
「ば ば あ の 罠 だ!」by.シソンヌ

全員ハンディキャップ(問題・障害・持病)。ネタふんだんに詰め込みまくり。
70年代音楽?やヴィジュアル、ホラー演出など、ひかるもの多々あり。
流れる曲のぶつ切り転換はかなり好き。
リスペクトから二番煎じまで微笑ましくなることもあれば、毎回大仰なSEに辟易したりも。

とても惜しい。実に勿体ない。
おそらくテーマは、マイノリティへの蔓延る偏見。この40~50年で改善はこんなもんなの?と。
そんな問題提起に力を入れ(ようとし)た意欲は感じられるのだけれど。。それ、家ホラーでやっちゃう?
LGBTQ+、認知症、吃音症、コミュ障、17歳妊娠、サヴァン症候群?筋萎縮性側索硬化症? etc.
うん、詰め込みすぎ。
やりたいこと欲張りすぎてホラーもテーマも雑多に埋もれてしまったかのよう(私見)。

とは言え。
繰り返し襲いかかるホラー展開。そのたび脳内シソンヌ変換が「ばばあの罠だ!」と叫ぶ。柱時計の手形はリスペクトかと。
これもうお笑いライブとしか見れないんですけど。

原題『マラサーニャ32』は今作舞台(家ホラー)の住所。
1976年スペインの首都マドリード、マラサーニャ地区32番地4B号室。
これがなんと実在の地名なのだけれど。作中ではマラサーニャ【残酷】というルビが振ってあったりと歴史(悲劇のヒロイン)や地元住民でなければ通じにくい意味が含まれているのかもしれない。ほんとネタ多いね。

そのルビ登場のエンディング曲ラストで更に意味不明に。
んん? えー。
このオマケ、私には逆効果だったようだ。


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