メイプルわっふるG

ブレーキ・ダウンのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)
3.5
『激突!』仕立ての田舎ホラー。~からの逆襲アクション。

ぴかぴかの新型車で移動中の夫婦。電波も入らない荒野でBREAKDOWN(車の故障)。
妻は通り掛かったトラックとともに行方不明に。
住民は閉鎖的で信用できず、夫は妻の捜索&救出に孤軍奮闘する。

かなり久々の再鑑賞。内容ほぼ忘却の彼方。お陰で新鮮に見ることが出来て何より。
"ブレイクダウン"を邦題ブレーキ~にしたのは車だから? この時代や車関係でなにか意味のある言い回しでもあるのかな。

車同士のトラブル、粗暴な相手、厄介事を避けたい夫、家族(妻)を拐われるなど、『ノクターナル・アニマルズ』内の小説を彷彿。
しかして今作の夫役はカート・ラッセル。弱腰のままになるはずもない。
走行中のトラックをよじ登ったり銃で脅したり。妻を助けるためなら逸脱行為も厭わない。
キャスティングが先かストーリーが先か。カート・ラッセル通常運転。…もっとも、ノーマル役の作品は見ていないのだけれど。

ラストでは思いっきり吹いた。
これは忘れていてラッキー。まさか邦題はこれ? 笑いながらエンドクレジットを迎えることに。
それにこの結末はある意味あちらの家族のためでもあるし。家族が実はソーヤー家みたいでしたなんて知らされても困るよね。元凶には退場してもらうが吉。

そこまで猟奇的ではないものの、果たしてアメリカの田舎ホラーの現実味はどれ程なのかと。ただの都市伝説なのか、日本の怪村・奇村程度には存在するのか。
犯罪とエスカレートした風習は別ものとはいえ、日々の膨大な行方不明者数を思えば何でも有り得そうな気がしたりも。。