ゲイリーゲイリー

ノーカントリーのゲイリーゲイリーのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.5
淡々と繰り広げられる追走劇。
命のやりとりを誇張表現や装飾なしで描くことにより、どこか上品さを感じられる作品となっていた。

ハビエル・バルデム演じるシガーの冷酷無比さは勿論のこと、常人には理解しがたい言動に目が離せない。

発信器を用いた駆け引きや、人気のない街中での銃撃戦など記憶に残るシーンの連続であり、緊張感が途切れることがなかった。

そして本作で何より気に入ったのが、まるでノンフィクションであるかの様なストーリー展開だ。
死は誰にでも平等に訪れるということを強く認識させられた。