小学5年生の晴花は、両親(信孝と久美子)とキャンプ場にやってくる。離婚間近の二人は、険悪な雰囲気になる。 翌朝、晴花は一人、森に出かけていく。願い事を叶えてくれるという滝を目指す。途中、同い年の男の子・大地と出会 い、大地の道案内で、仲違いしながらも滝にたどり着く。晴花は願う。家族3人やり直せますように。 森の中、急な腹痛に襲われる晴花は、倒れているところを発見される。助けられた晴花の目の前でまた両親の言い争 いが始まる。晴花は、その場を逃げ出す。追いかけてきた久美子と二人、話をする。「ごめんね、ちゃんとしたお母さん になれなくて」。晴花は久美子を抱きしめる――。
1969年の冬のある日、高校3年生の薫は全くついていなかった。東大入試が中止になり、ひどい風邪をひき、足の爪をはがし、愛犬が死んだのだ。彼は幼馴染みの由美に電話するが、些細なことから電話を…
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