白瀬青

劇場版 呪術廻戦 0の白瀬青のレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.1
テレビアニメ版の前日譚であり、原作漫画の成立としても連載前の短編プロトタイプである「0巻」の劇場版である今作は、簡単にあらすじを言えば「ラブストーリー版 魔性の子」である。
主人公の乙骨は幼くして亡くなった初恋の少女に憑かれており、凶悪な怨霊の彼女は乙骨がいじめられるたびに、何か困りごとがあるたびに、勝手に出てきて「守って」しまうのだ。
歪んだ愛の呪いに、本編ではおなじみ五条悟と親友の夏油との因縁がオーバーラップする。
乙骨を演じるのはエヴァンゲリオンでシンジを演じる緒方恵美。とりあえずこの配役だけで大勝利すぎるので、キャスティング決めた人はめちゃくちゃお給料もらって美味しいもの食べてほしい。

週間少年ジャンプ短編作品ならではの、面白さ派手なアクションわかりやすい起承転結をギュッと詰め込んだ作品は二時間の映画にぴったりの原作で、テレビアニメ版を見ていなくてもこれだけで充分楽しい。
それでいて、テレビアニメ版のファンにも、あの推しキャラのバトルシーンが、回転系のアクションに迫力がある制作会社MAPPAによってスクリーン上縦横無尽に見られるのは「イヨッ!」という楽しみがある。
白瀬青

白瀬青