TakashiM

泣いたり笑ったりのTakashiMのレビュー・感想・評価

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)
3.6
アップリンク吉祥寺にて、SLAMDUNK開始前の時間つぶしにと鑑賞。

自由奔放に生きてきた金持ち爺さんと、昔気質な漁師のおっさんが突然結婚する、というお話。

設定が笑えるので、もっとコメディーチックな展開かなと思ったがそうでもなく、しっかりした家族愛とピュアな恋愛のお話だった。

セレブな美術商のトニー爺さんが、とにかく自由過ぎる。。
自分の幸せが第一であり、あとのことはただ全てありのままに受け入れるのみ。
恋愛遍歴も半端じゃなくて、泣かせた女性は数知れず、過去に男性との付き合いもあり。

ただ、家族に対しても同様だったのが頂けない。

一方、海の男カルロは、無骨で一本気で家族思いの、ごく一般的な父親像。
家族を大事にし、息子からも尊敬されている。
数年前に最愛の妻を亡くし、それでも毎日妻のことを想う日々、、のはずなのに、なんで爺さんを好きになるの笑

世界観があまりにも違いすぎる2つの家族が、爺さんとおっさんの相思相愛により、めちゃくちゃに混乱する。
結婚成就を邪魔しようとする娘、父のことをまともに見れなくなる息子、面白がる妹、無関心な娘、ヒステリックになる息子の嫁、、、

登場人物それぞれの受け止め方がバラバラで、目まぐるしい展開が面白い。
きっとこの中の誰かには共感できるでしょう。

泣けるシーンも笑えるシーンも、それほどのインパクトがあるわけではないが、家族ってやっぱり大事だよなと、ほんわかした気持ちになれます。
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