どう言っていいかわからないけど、私はとても好きでした。何だか全てが素直に響いてきて、久しぶりにじわっと泣きました。
認知症になったらどうしようとは、ある程度の歳になってきたら誰でも思うと思います。私も怖い。体が動かなくなる、目が見えなくなる、そういうこと以上に怖いような気もします。全部忘れちゃうって、想像したくもないし、どう対処していいのかなんて全然わからない。人に迷惑をかけることもあるだろうし、歳をとって自分がそういう人になったらどうしよう。そんなことを考えるだけで暗くなってしまいそうです。
ただ、「ボケますからよろしくお願いします」とか認知症の話もいろいろ観てきて、本人の心が明るく保てれば少しは大丈夫なような気もしています。認知症になったら最後、もういいことないみたいな気持ちになるのはちょっと違うんじゃないかとは思ってるかな。
障害の出方によってはそんなことも言っていられないのかとも思うけど、イライラして、凶暴になって、人に迷惑をかけるような状態にならない為に最低限出来ることがあるとするなら、気持ちを前向きに保って楽しく生きようとすることしかないのかな、とは、映画やテレビのドキュメンタリーのおかげで思えているんじゃないかと思います。
話が飛躍しましたが、ちょっと斜め気味の私でもすんなりと入ってくるいい話でした。明るくて正直で優しいエマがチャーリーの前に現れてくれて本当に良かったです。人生は面白い。偶然の出会いでその先の展開が変わったりするから。そして私も誰かの気持ちを明るくさせられるエマような人でありたいと思うけど、なかなか難しいことだなそれは。