結局カレー

TANG タングの結局カレーのレビュー・感想・評価

TANG タング(2022年製作の映画)
2.7
原作は英国文学の『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。無職で家事もまともにせずついに奥さんにも愛想を尽かされた中年男が庭にいた「タング」という旧型ロボットと修理のための旅に出る。色んな土地で色んな人と出会い主人公は成長し、最後ロボットと別れが訪れるとき——的な話はよくある話なんだけど、よくある話なりにやっぱ設定はおもしろいし個人的に好き。ドラえもん映画のプロットもそんな感じよな。でも本作はなんでか全然響かず。シンプルに主人公が結婚して尚、ゲームしかしてない無職中年ってのがな、、、

でも1番のひっかかりは主人公の成長とロボットへの愛情があってなんぼの話のはずが、主人公が引きずる過去にどう蹴りをつけて何が変わったのかが微妙だしタングにそこまでの愛情なり友情が芽生えた描写がさほどないこと。だからラスト、タングの記憶がリセットされてしまうかもしれないことにニノが渾身の大号泣をみせるけど、そこに感情移入できるほどの思い入れが湧いてないのよな。あ、そんなにタング大事やった?ぐらい。
なにはともあれタングはカワイイのでキッズ向けとして割り切ればあり。私はかまいたちのキャラ設定と存在感は嫌いじゃなかった、笑