正直純粋なアクション映画って変にストーリーのひねりを効かせようとしたり表現が弱いヒューマンドラマをやったりして退屈になることが多いので、この映画もあんまり期待はしてなかったですが、思ったよりは全然良かったです。
映画全体がほとんどアクションだったと言うか、本筋の運搬が始まって以降はもう自然か敵とずっと戦ってるような映画でした。そのおかげで緊張感が途切れなくてずっと楽しかったし、あと、一般人同士の対決だったので一難去ってもまた一難という感じでハラハラしました。
変にアクション以外の要素をいれてどれも中途半端になるくらいだったら、この映画くらい突き抜けた方が面白いです。もうアクション以外何もないし特にメッセージ性もないので、見終わった後すぐ忘れるような映画ですが、見てる間はとても見心地が良かったです。
アクションの中身もけっこう良かったです。自然とのバトルもどうやって危険な道を進むかみたいなテクニックを披露するところもあれば、敵も色んな作戦を使ってきてけっこう先がどうなるのかわかりにくかったし、戦い方もシーンによって違ったので飽きることはありませんでした。
ただ、本当にアクションしかないので、敵味方どっちもキャラクターはけっこう退屈だし、見終えた後も本当に何も残らなかったです。なので、ロードショーとかで適当に眺めている分にはけっこう満足すると思いますが、わざわざ映画館に行ってみるような映画ではない気がします。誰が見てもあんまり感想は変わらないような感じだとは思うので、気になった人は気に入るかなという気はしますが、とても好きだと言う人はあんまり生まれないと思います。
