ペコリンゴ

アノニマス・アニマルズ 動物の惑星のペコリンゴのレビュー・感想・評価

2.1
記録。
狙われた標的。

毎月恒例U-NEXTポイント消化活動の一環で鑑賞。フランス産の不思議な、というかよく分かりませんでした作品。

そこに広がるのは人間と動物の立場が逆転した世界。セリフ無し字幕無し。ついでに世界観や背景の説明も無し。

人間を狩り、飼い、食うのは動物…のマスクをかぶったコスプレイヤー。僕のようにイマジネーションに乏しい人間は、これは動物だ…獣なんだと必死に言い聞かせる努力が必要だ。

まぁ普段我々人類が動物たちにしていることをそのままされる様子を描く内容といえばセンセーショナルな気はするけども、大半の人間は飼うことはあっても、狩ったり食うために屠殺することもない。食卓に並ぶハンバーグやステーキを見ても感謝こそすれど野蛮だなんて思わない。なのでその線で解釈しても何も残らない。

観客に委ねる、ここに極まれりな内容なので各々自分が納得できる解釈を見つければいいんだろうけど、一点だけ声を大にして言いたい文句あり。ぶつ切りで小刻みすぎるシーン群と、それらが切り替わる都度約1.5秒ほど暗転するのは如何なものか。没入感もへったくれもあったもんじゃない。

このまま放置すると来月には捨てられちゃうポイントの消費すら勿体なかったなぁって思うくらいに苦痛な迷作でした。20分くらいの短編ならまた違ったかもね。