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ナショナル・シアター・ライブ「十二夜」

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ナショナル・シアター・ライブ「十二夜」の作品紹介

ナショナル・シアター・ライブ「十二夜」のあらすじ

シェイクスピアの古典コメディに新たなひねりを加えたサイモン・ゴドウィンによる舞台。船が岩の上で難破し、ヴィオラは岸に流されたが、双子の弟セバスチャンは行方不明。一人で生き延びようと決意したヴィオラは、新しい土地へと足を踏み出す。人違いと片思いなど人間関係の波乱が巻き起こる。

原題
National Theatre Live: Twelfth Night
製作年
2017年
製作国
イギリス
上映時間
160分
ジャンル
コメディ

『ナショナル・シアター・ライブ「十二夜」』に投稿された感想・評価

 お下品な演出が多めだけど面白かった。喜劇ながら哀切な雰囲気が漂う締め方は、人生に対するシェイクスピアの諦観の現れだろうか。実際にオリヴィアと執事が可哀想だし。オリヴィアはこの結末に納得したのだろうか。常識的に考えると、それは難しいだろう。たとえ容姿が瓜二つであり、ヴァイオラが兄を演じていたとしても、やはり別人だろうから。オーシーノのしても、あれだけ夢中だったオリヴィアからあっさりヴァイオラに鞍替えする。2組のカップルの成立で終わるこの「大団円」は、どこかしっくりこない感じを与える。初期の喜劇『真夏の夜の夢』にも見られた、愛という混沌に対する結婚という制度=秩序の優位性を是認する態度が復活し、しかしそこにシニシズムが垣間見えるのだ。

 また、この作品の興味深いところは、男装した主人公が女性に惚れられたり、その女性に恋する男性に惚れたりし、暗に同性愛的な雰囲気があるところだろう(当時はどの役も男性や少年が演じていた)。もちろん、最後には全てが明かされ、人間関係は「正常」に戻されるが。ちなみに今回観た翻案では、脇役のキャラ付けに変更を加えることで、よりハッキリと同性愛色を打ち出していた。ただ、同じNTLの『真夏の夜の夢』にも同様の変更がなされており、ワンパターン化の疑惑を抱かせる。創意ある解釈というよりは、昨今のポリコレ風潮への安易な追従に思えてしまう。

 異彩を放つ道化のフェステのことも忘れてはならないだろう。オーシーノとオリヴィアの邸宅を行ったり来たりして平然と顔を出す彼女は、一体どのような身分だったのだろうか。結末といい本作には不可解な点が多く、当時のイングランド社会の事情に通じていないと十分に理解することはできなそうだ。
双子の兄妹クリスチャンとヴァイオラは乗船中に嵐に巻き込まれ、お互い離れ離れになってしまう。間一髪生き延びたヴァイオラは助けてくれた船長を頼り、領主オーシーノの小姓として推薦してもらうように頼む。性別を偽り名をシザーリオと改めて上手く屋敷に潜り込めたものの、主人であるオーシーノに心惹かれてしまう。ヴァイオラとして自分の胸を打ち明けられないシザーリオ。一方でオーシーノは自らが恋焦がれている伯爵令嬢のオリヴィアを振り向かせるため、シザーリオをオリヴィアの元へ使いに出す。オリヴィアは兄を失った失意の中、始めはシザーリオを邪険にしていたが、言葉を交わしているうちシザーリオに恋に落ちてしまう。そんな中、屋敷の裏では別の愛を巡ってある企みが行われようとしていた…

シェイクスピアの喜劇。恋に落ちたらみんな狂人になるという物語。大掛かりな舞台装置ではあるが、基本的に回転舞台を真っ二つに壁で区切った表と裏の2面を使って様々なシーンが展開するシンプルな作りになっている。区切った壁の両端は中央に向かって上り階段になっており、そこが舞台の余白のような効果を出している。

歌あり踊りありの明るい舞台。車が出てきたり途中ドラァグレースに出てきそうなクイーンも登場するなど、多分時代設定は現代。テンポよくストーリーが進み、3時間以上ある舞台にもかかわらず集中力がいい具合に途切れずに進んだ。

ただ個人的には、マルヴォーリアが手紙を読んで浮かれるシーンが異常に長くて途中でダレた。そもそも、人が好意を抱いている事物を逆手にとって貶める行為が生理的に無理なので、あのシーンは全然笑えなかった。

結局ハッピーエンドで終われたのはオーシーノとシザーリオ(ヴァイオラ)だけで、オリヴィアは意中の人と同じ容姿をしているとはいえ別人と結婚する羽目になったし、あとは恋に敗れたか職を失う羽目になったかで、コメディと呼ぶにはかなり後味の悪いものになった。というかマルヴォーリアの存在で悲劇的に仕上がってると思う。

またキャストがキャラクターによく合っていて、ヴァイオラ役のタマラ・ローレンスは本当に少年のようでキュートだったし、オーシーノ役のオリヴァー・クリスは全てを兼ね備えてるにもかかわらず若干抜けてる雰囲気がよく出ていた。何よりマルヴォーリア役のタムシン・グレイグの演技力がこの作品の喜劇的要素と悲劇的要素を強く印象付けていた。彼女がいなければこの作品は成立していない。あと、道化役のDoon Mackichanのスタイルと歌声が抜群に良かった。サントラ出ないかな。

十二夜を見たのはこれが初めてだったので、他のプロダクションを見たらまた印象が変わるんだろう。

ふと思ったけど、現代化したシェイクスピア作品ってどれも決闘は絶対に一対一の剣なんだね…まぁ現代でサシで勝負するってシチュエーション自体考えにくいものなぁ。
3.5
シェイクスピアがハムレットなどの悲劇を書き始める前の作品だったというのが納得いく物語。喜劇ではあるけど、登場人物によっては悲劇でもあるし。

マルヴォーリアは原作では男性なのを女性にしていることで、性別に囚われずにその人個人に対する感情を重視しているように見えました。
主人公はヴィオラだけど、マルヴォーリアの存在が物語の肝になっているし、タムシン・グレイグの演技が素晴らしかったです。
観客に語りかけるタイプの演出なので、どの役者さんも視線やセリフの投げかけ方が上手くて本当に面白かった。

マルヴォーリアに対するいたずらは度を過ぎていると感じたけど、執事として他の使用人たちを下に見ていた報いとも捉えられる内容だったので、職場の人間関係は円滑にするに限るね。
喜びと悲しみは表裏一体なのかな。
誰かの幸せの陰で、涙を流しているかもしれないと思わせるラストでした。
あと、オリバー・クリスが大好きなので、普通に振舞っているのにどこか面白い演技が堪能できて良かった!

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