テンペストの作品情報・感想・評価

「テンペスト」に投稿された感想・評価

otom

otomの感想・評価

4.1
我が家ライブラリより再鑑賞に先立って原作を読む。前に観た際には古典をニューウェービーかつアヴァンギャルドに演出した表面しか見ていなかった様に思える。戯曲の詩法は未だややこし過ぎて良く分からないけども、台詞回しのリズムなんかは古いものをしっかり踏襲しつつって感じ。『復讐よりも徳を与える』の締めとプロスペローの魔法を捨てる口上とで儚い二重の解釈もできない事はない気もする。良作。
イギリス伝統のUKロックの世界、MTVの手法でシェークスピアを撮ったのがデレク・ジャーマン監督なのだと思います。
これは蜷川幸雄演劇の「蜷川マクベス」とか中世と現代のリミックスでその独特の世界観によって古い物と新しい物とを融合させ化学変化を起こさせる事でこれまた、それ迄のシェークスピアや古典と呼ばれる演劇・作劇に新たな風を吹き込む実験的演出手法なのだと思います。

それが近年の日本に於いて、紀里谷和明監督が日本のアニメ(タツノコアニメ)とシェークスピアの世界のリミックスみたいな作品→『CASSHERN』を作って、もしかしたら紀里谷和明監督こそデレク・ジャーマン監督の跡を継ぐ映像作家になったのかも知れなかったとか思ったりしたのでした。

テンペストはいろんな解釈、バージョンの映像化がありますがデレク・ジャーマン版はやっぱりMTVでそれでいてダークな世界。
でもジュリー・テイモア監督版『テンペスト』のプロスペー大公を女性にしちゃったバージョンの方が改変度が高くて、逆にデレクジャーマン版『テンペスト』はいつものゲイ・テイストが也を潜めててどちらかと言うと原作に忠実と言うか少し物足りなく感じました。
シェイクスピアをカルメロ・ベーネやフェリーニみたくカオスで毳毳しくしたこの感じ、嫌いではないけど中々に胃もたれがきつい。
頑張ろうとしましたが、やはり辛いな。
ラストのstormy weatherだけ覚えてるだろう。
onono

ononoの感想・評価

3.0
奇人博覧会みたい。
キャリバンのフリークス性にフォーカスしすぎな気もする。
ゆきの

ゆきのの感想・評価

3.0
不思議。私の思っているシェイクスピアの世界観とは全く違う「テンペスト」の世界。前回鑑賞したテンペストのほうがストーリーは凄く分かりやすい。

どちらかというとMVみたいな映像だった。ストーリーも分かりづらい。
というか、暗い。かと思えば一面真っ青になったり、顔の認識がしづらい。
ここまでダークな「テンペスト」は想像もしてなかった。
それでもどこか美しさを感じる。
ハッと息を呑むような美しさ。

デレク・ジャーマン。不思議な男だ。
凡々

凡々の感想・評価

3.8
自分にはまだ早すぎました

シェイクスピアのテンペストをちゃんと読んでから観るべきでした

全体的に淀みつつもカットによって色を強調する世界観は嫌いじゃなかったです
デレク・ジャーマン流のテンペスト。いつもながら衣装が面白い。最後に流れる「stormy weather」にはいつも感動する。